カレーの老舗「新宿ボンベイ」代々木で復活。伝統の味と新機軸がコラボ

新生ボンベイのカレーメニュー(撮影・大島佑介)

1973年創業のカレーの老舗、新宿ボンベイが店を閉じたのは昨年4月のこと。古くから愛されてきた名店の閉店に、復活を望むファンの声が絶えることはありませんでした。そして、6月28日に場所を移し、満を持してグランドオープン。新宿ボンベイの第2章が、ここからはじまります。

旧ボンベイのスタッフも集結

新「ボンベイ」のネオンサイン(撮影・大島佑介)

JR代々木駅から歩くこと3分。飲食店が軒を連ねる商店街の一角に、ボンベイのネオンサインが見えてきます。タージ・マハル型のネオン管のなかに、ボンベイと赤く描かれたネオンサイン。オールドスタイルのなかにモダンさをプラスした新生ボンベイを象徴するサインです。

新「新宿ボンベイ」の店内(撮影・大島佑介)

扉を開けるとスパイスの幸せな香りが鼻をくすぐり、インド人シェフがナンを「パッタン、パッタン」と打つ音が。新宿駅近くにあった旧店舗から歩いて10分ほど離れたこの場所に、新宿ボンベイはオープンしました。

新宿のインド料理店としては最も歴史のある新宿ボンベイ。インド人シェフが作る本格インドカレー目当てに多くのカレー好きが訪れてきました。しかし、設備の老朽化によりやむなく閉店。SNSを中心に、閉店を惜しむ声がネット上にあふれます。

再び集った旧ボンベイのスタッフ(撮影・大島佑介)

同店を運営するリアルテイストの吉岡淳一氏は、「これだけ愛してくれるお客様の熱い想いに答えたい。わたしたちの使命として絶対に復活させるという気持ちでオープンまできました」と話します。新店舗の場所も、「ボンベイファンに近い場所」にこだわり、旧ボンベイのインド人シェフたちも再び集結しました。

伝統のメニューに新機軸も合流

バターチキン(手前右)とボンベイ・ラムカリー(撮影・大島佑介)

新生ボンベイの特徴は、伝統と新しい味をミックスしているところ。旧ボンベイからは「ボンベイチキンカリー」(1100円)や「マトンサグ」(1300円)をはじめ多くのメニューが引き継がれています。もともとの看板メニュー「バターチキン」(1300円)は、まろやかかつスパイスの効いた味わいに、贅沢に入ったチキンが食欲を満たします。

一方で「ゴアフィッシュカレー」(1300円)や「サンバル」(1000円)など新メニューもお目見え。とくに「ボンベイ・ラムカリー」(1100円)は新生ボンベイをあらわす味です。

新生ボンベイでスパイス監修をする「東京スパイス番長」のメンバーでもあり、インドのスパイス商でもあるシャンカール・ノグチ氏考案のレシピ。噛めば噛むほど旨味があふれだす柔らかなラム肉は、スパイシーなカレーと溶け合って後を引きます。

夜は「スパイス酒場」にも

カシミールししゃも(提供・エー・ピーカンパニー)

もうひとつの新生ボンベイの特徴を、「夜は昼とは違う側面があり、自然派ワインとスパイスを効かせた一品料理が楽しめる『スパイス酒場』です」と吉岡氏は話します。

「カシミールししゃも」(500円)や「スパイシーモツ煮込み」(500円)をはじめ、タパスも充実。カウンターも多いので、仕事終わりにひとりでふらっと「お酒を片手に、スパイスの効いたタパスを思う存分に楽しむ」なんて使い方や、テーブル席でワイン好きのパートナーを連れてしっぽりと……なんてこともできる使い勝手の良さがあります。お酒もワインのほかにクラフトビール、チャイのカクテルなど多種多様。

新「ボンベイ」の看板(撮影・大島佑介)

伝統を継承しつつ進化するボンベイは、カレーのみならずスパイス料理を楽しむ店として、新たな風を巻き起こしてくれるかもしれません。

 

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