「結婚する気がない彼」との交際は不毛?「出口が見えない恋」に悩むアラフォー女子

アラフォーならではの「恋の悩み」が語られた

いくら結婚したいと思っていても、相手にその意志がなければ成立しない。派遣社員の岡本麻里さん(仮名・40歳)は、交際して3年になる同い年の彼がいるが、彼の口から「結婚」の二文字は出ない。しかも、彼とつき合うのは2度目。彼に結婚する気がないとわかり、31歳のときに別れたのだが、再び同じ悩みに直面している。

結婚の約束はできない

「彼との出会いは16年ほど前になります。当時、彼は食品会社で働いていました。職場の同僚と彼の会社の人で合コンをしたとき、彼が来ていたんです。グループの中のリーダー的な存在で、話がとても面白くて、その場を盛り上げていました。でも、連絡先も聞けずにそのまま終わりました」

ところが、数ヶ月後に参加した別の合コンで、再び彼と再会した。麻里さんは「運命の人」だと思った。一気に2人の距離は縮まり、何度か食事へ行ったり、遊びに行ったりするうちに交際することになった。

「彼は外面とまったく違っていて、自分勝手で怠け者。おまけに大の風俗好きで、それが原因で借金までありました。でも、一緒にいるとやさしいし、すごく楽しいから、そのままずるずるとつき合っていたんです」

彼には医師になるという夢があり、仕事の傍ら医大の受験勉強をしていた。医大に合格すると、6年間も学校へ通わなくてはならない。となると、結婚はさらに先となる。麻里さんは、彼の気持ちを確かめた。

「オレの人生がこの先どうなるかわからないから、結婚の約束はできない。他に相手を見つけても構わない」と言われた。

それでも、やっぱり彼のことが好きだったので別れることができなかった。医大に受からなければ、医師になることを諦めて自分と結婚してくれるかもしれないという気持ちもあった。

「ところが、31歳のときに受験勉強に専念するために会社を辞めて、一人暮らしをしていた部屋も引き払って、実家へ帰ってしまったんです。もう、この人と結婚することはできないと思い、別れる決心をしました」

Facebookの「知り合いかも」に彼の名前が

その後、何人かとつき合った。中にはプロポーズをしてくれた恋人もいたが、今度は麻里さんの方が気持ちに踏ん切りが付かなかった。新しい恋人ができても、知らず知らずに「彼」と比較していた。「彼」のことをなかなか忘れることができなかったのだ。

彼と別れから6年が経ち、ようやく忘れかけた頃、何気なくFacebookを見ていると、「知り合いかも」のところに彼の名前が表示された。プロフィール写真が載っていなかったため、同姓同名かもしれないと思ったが、自己紹介に以前の勤務先が書かれていたので、彼に間違いないと確信した。懐かしさでいっぱいになり、メッセージを送った。

「結婚して幸せな家庭を築いていると思っていたので、またつき合いたいという気持ちはありませんでした。今、どうしているかな?くらいの感覚でメッセージを送ったんです。すぐに返信が来て、6年ぶりに会うことになったんです」

彼は麻里さんと別れた後、病院に住み込みの介護の仕事に就いた。平行して大学受験に挑み、東京にある医大に合格した。再会したときは3年生だった。時間はかかったものの、夢を叶えた彼がとても頼もしく見えた。ちなみに風俗で作った借金は、会社の退職金ですべて返済したという。

6年間も会っていなかったのに、不思議と違和感はまったくなかった。相変わらず、やさしくて、面白くて、楽しませてくれた。しかも、つき合っているときに麻里さんから言われたことを反省したようで、それまでの自分勝手で怠け者だった姿は見る影もなかった。

彼から「またつき合おう」と言われたが、麻里さんはそれを拒んだ。

不倫の方が気持ちとしては楽?

「『あなたに結婚する気がないのなら、つき合わない』と言いました。彼は困ってましたね。学生の身ですから、授業もあれば試験もある。これからどんどん忙しくなるでしょうし。でも、何度か会っているうちに情が出てきて、再び彼とつき合うことになったんです」

3年が経った今、彼は来春に卒業を控え、研修医として働く病院探しに奔走している。相変わらず、彼の口から結婚の話は出ることはない。

麻里さんがいちばん恐れているのは、彼に結婚願望が芽生えたとき、自分と別れて若い女性に乗り換えられることだ。実際、出産のことを考えると、麻里さんの年齢ではリスクも伴う。

「今の私たちの関係よりも、決して結ばれないという結論が出ている不倫の方が、気持ちとしてはまだ楽なんじゃないかって思いますね」と、麻里さん。

好きな人と一緒にいられるだけで幸せ、というのはせいぜいアラサーまで。アラフォーとなった麻里さんはその言葉に疑問を抱いている。

 

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