日本の旅人はシャイ? 宿泊先のホストと「直接コミュニケーションしたい」が他国よりも少なめ

ブッキング・ドットコム・ジャパン提供

ひとり旅をするとき、宿泊施設は何を基準に選んでいますか。なかには施設のオーナー(ホスト)やほかのゲストとの交流を楽しみに旅をする人もいるかもしれません。その場合、ゲストハウスやアパートメントなど、ホストとの距離が近い宿泊施設を選ぶことが多いのではないでしょうか。

宿泊施設の予約サイトを運営するブッキング・ドットコム・ジャパンが、宿泊施設オーナー(ホスト)と旅行者(ゲスト)の距離感に関して調査した結果、日本人旅行者はホストに対して「ほど良い距離感」を求める傾向にあることがわかりました。

旅の満足度に影響を与える「ホスト」の存在

世界中の旅行者(29カ国、2万1500名)を対象に行った調査の結果、「宿泊施設のホストが提供してくれたサービスのおかげで、より良い旅行になった」と回答した人は世界では63%、日本では47%となり、ホストのもてなしが旅の満足度に影響を与えることがわかりました。

また、世界の51%、日本では21%の旅行者が、「ホストにまた会うことを旅の目的としている」と回答。世界と比べると少ないものの、日本人にもホストとの再会を目的に宿泊先を選んでいる旅行者が少なからずいることがわかります。

ブッキング・ドットコム・ジャパンの調査より

ホストとのコミュニケーションの利点としては、「現地の人ならではの情報を提供してくれる」「宿泊施設のオーナーやマネージャーが社交の場をもたらしてくれる」といったことを期待している旅行者が多いようです。

世界では44%、日本では22%が「宿泊施設のホストが開催するパーティーにはぜひ参加したい」と回答しています。

ホストとの「ほど良い距離感」を求める日本人

一方で、世界の3分の2以上の旅行者が「2019年はオーナーやマネージャーと直接コミュニケーションがとれる宿泊施設に滞在する予定」と答えているのに対し、同様の回答は日本では22%となりました。日本人はホストとのコミュニケーションをそれほど重要視していないことがわかります。

ブッキング・ドットコム・ジャパンの調査より

また、世界・日本ともに、旅行者の約半数は「もてなしてもらったと感じるのには滞在中に1度ホストの姿を見れば十分」と回答しています。世界の旅行者の36%、日本では47%の旅行者が、直接のやりとりは「チェックイン時とチェックアウト時だけでよい」と感じています。日本人の旅行者は、ホストとは「ほど良い距離感」を望む傾向にあるようです。

国によって異なる「もてなしの概念」

ホストの「もてなしの概念」も、国によって異なる結果が出ました。国籍別の結果を見てみると、インド、コロンビア、ブラジルでは「ゲストに十分な食事を提供すること」、タイや中国では、「ゲストに常にエンターテイメントを提供すること」をもてなしと考えているようです。

また、イタリア人のホストの多くは、「部屋に暖炉やキャンドルなどを準備して、温かい雰囲気を演出してひと味違ったもてなしをすること」を重要視しています。国によって、何をもって最上級のもてなすとするかが異なるのは興味深いです。

ブッキング・ドットコム・ジャパンの調査より

調査結果を受けて、ブッキング・ドットコムのバイス・プレジデントのオリヴィエ・グレミヨン氏は次のようにコメントしています。

「調査では、別荘、アパートメント、ゲストハウスなど、あらゆる宿泊施設のオーナーやマネージャーの方々にとって、ゲストに心から滞在を楽しんでもらうにはバランスが重要だということが分かりました。人によって理想の旅の姿は異なりますが、ひとつ確かなことがあります。それは、旅の目的が自宅気分でくつろぐことであれ、現地の文化に触れあうことであれ、穏やかなひと時を過ごすことであれ、旅先で出会う人々がその旅を忘れられない思い出にしてくれるということです」

世界と比べてシャイな人が多いといえそうな日本人。世界の旅人のように、ホストやほかのゲストと積極的に交流することで、ひとり旅がさらに豊かなものになるかもしれません。

 

TAGS

この記事をシェア