「ママ活」アプリで男子大学生とのデートにハマる「40代女性」の本音

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最近、パパ活に続いて、「ママ活」が注目されています。その実態はどうなっているのでしょうか。ママ活アプリにハマっているというデザイナーの小林香織さん(仮名・40代後半)に話を聞いてみました。香織さんは離婚歴があって現在は独身。大学生の息子とともに暮らしています。自分の息子世代の男性を恋愛対象とすることについて、違和感を覚える人もいるかもしれません。ただ、彼女には彼女なりの思いがあるようで……。

本当はみんな”若いコ”が好き

――ママ活を始めたきっかけは何だったんですか?

香織:学園祭のミスターコンテストとかを見ていて、最近はかわいい男の子が多いなと思っていたんです。学生街なんか歩いていると、髪をシルバーに染めたりしている、タレントみたいにかわいいコがいっぱいいて、お話してみたいなって前から思っていたんです。

2018年の秋にパパ活という言葉を知って、それならママ活もあるのかなと思って検索したら、「S」というアプリを見つけたんです。あと「M」というのも使っています。最近は「N」というアプリにも登録しました。

<<ここでは、ママ活アプリについてアルファベット名で表記します。「S」は大人の女性と男子大学生限定のマッチングアプリ。「M」と「N」も大人の女性専用の恋活アプリで、いずれも「ママ活」に使われるマッチングアプリと言われています>>

――そういう願望って、40代、50代の女性たちはみんな持ってるんですかね?

香織:そうだと思います。おじさんが若いキャバクラ嬢とおしゃべりしたいのとまったく同じで、女性だって、みんな若い男のコが好きなんですよ。ただ、女性には若い男のコと出会う機会があまりないのと、こうやって明言すると叩かれるから、抑えているだけなんだと思います。なかには「私は旦那が一番」っていう人もいますけど、ごく一部ですね。

――アプリに登録してみて、どうでしたか?

香織:おびただしい数の「いいね!」が来るんですよ。足跡は毎日50ぐらいで、「いいね!」は20ぐらい来ます。男のコは毎日3人までしか「いいね!」を押せないそうで、お会いしたときには「厳選して選んでいるんですよ」って言われちゃいました。

――かなりの数ですね。

香織:もう見切れないほどですよ。我が世の春というか、ちょっと舞い上がってしまいました。女性会員は200人程度しかいないのに、男性会員は1万人ぐらいいるらしいので、すごい競争率なんです。東大、慶応、早稲田とか、有名大学の学生もすごく多いです。

――実際にどのぐらい会いました?

香織:この2カ月で6人と会いました。ほとんど毎週ですね。今日もこのあと、T大の学生に会ってきます。ホテルの喫茶店でお茶することが多いんですが、会ってもなかなか関係が継続しないんですよね。それが悩ましいところです。

香織さんのバッグや名刺入れ。大人の女性らしさがうかがえる

――どうして続かないんですかね?

香織:お互いの希望が合わないんでしょうね。正直、会話をしても話が合わないんです。「大学の専攻は何?」とか一応聞くんですけど、共通の話題がないので、話が終わってしまうんです。そうすると、1時間ぐらいで話すことがなくなっちゃうんですよねえ。

――お小遣いとかは払うんですか?

香織:私はそういうの抵抗があるので、今のところは払ってないです。お茶代ぐらいは出しますけどね。パパ活だと食事するだけで1時間1万円とかもらえたりするので、ママ活でも同じぐらいもらえると思っている男のコもいるのですが、それは甘いと思うんですよ。

――お小遣いなしでも会えるものなんですね。

香織:ええ。でも、一度だけ払ったこともあります。ジャニーズ系のすっごくかわいいコから「会うならお金欲しい」って言われて、そのときは払いました。金額の話はしなかったので、お年玉袋に1万円入れて当日手渡したんですが、そのコは特に中身を確かめることもなく受け取っていましたね。

そのコともホテルの喫茶店でお茶したんですが、「僕の女友達は食事だけでこれだけもらっています。だから僕もそれぐらいお願いしたい」と言われて、指を三本立てられました。有名私立K大学の学生でしたが、「バカじゃないの」って心のなかで思いましたね。

男は30歳を過ぎると体臭が変わる

――そもそも、何のためにママ活をしているんですか?

香織:若い男のコに会っていると、元気になれるんですよね。おしゃれになるし、見た目にも気を使うようになります。仕事の人と会うときとは違って、レースのスカートを履いたりイヤリングしたり、女性らしい見た目にしようと張り切るし、やる気が出るんです。

――アラフォーぐらいの、もう少し年の近い相手を探したほうが、話も合うのでは?

香織:私、実は同年代とは付き合ったことがなくて、根っからの若者フェチなんですよね。私のなかでは20代前半と付き合うのは全然平気というか、むしろそのほうが自然なんです。

――なるほど……。若くないとダメですか?

香織:若い男性しか、異性として見ることができないんです。正直、若ければ若いほどいい。男って30歳過ぎると体型が崩れるし、匂いも変わるんですよね。加齢臭なのかもしれないけど体臭が変わっちゃうので、それだと全然、恋愛対象に思えないんです。

友達からは心配されて、同い年ぐらいの男性を紹介されたこともありました。頑張って好きになろうとはしたんですが、無理でしたね。

――じゃあ、最近の「ママ活アプリ」は、香織さんにとっては最高ですね。

香織:本当ですよ。40代を過ぎると、普通のアプリではなかなか20代のコとはマッチングしなくなってくるんです。「いいね!」が来るとしても同い年とかジジイばっかり。20代に必死に「いいね!」を送っても、普通はほとんど返ってこないんです。

ママ活アプリは私から見たら願ってもないツールで、夢のようですね。これだけアプローチしてもらえるのは、仮にお小遣い目当てであったとしてもありがたいです。

東京都内の喫茶店で話を聞いた

――6人と会ってみて、いい出会いはありました?

香織:私って好みがうるさいから、なかなか見つからなくて。実は、佐藤健を崩したような顔をした大学生から、メッセージの段階から「お付き合いする前提で会ってください」って告白されまして(笑)。こんな顔です。

<<スマホ画面を見せてもらいましたが、顔だちは整っていて、イケメンの部類です>>

香織:会ったら向こうが勝手に盛り上がっちゃって、「次会ったらイチャイチャしませんか」って。でも、「僕と会ったんだからアプリはもうやめて欲しい」としつこく言われて、ブロックしてしまいました。「キミとはまだお付き合いもしていないのに、お茶飲んだだけで彼氏ヅラされるのは、どういうことよ」って思いました。話が急すぎるんですよ。

そのコの一番美味しいとこだけ頂くつもり

――向こうがOKしているなら、いいチャンスだと思いますよ。

香織:私としては、甘ったれて来られるとピンと来ないんです。少しふてぶてしいぐらいのコのほうが調教しがいがあるし、はむかいたくなる。恋愛の駆け引きやスッタモンダみたいなことがしたいんですよね。一方的に甘えられた状態で性的関係を持っても向こうが喜ぶだけなので、あまりやりたくなかったんです。要するに子宮に響かなかったというか……。

――うーん、難しいものですね。結婚とかは考えてないですか?

香織:全然考えてないです。付き合うとしても、相手が大学を卒業するまでとかですね。先のない恋愛ですよ。

――「ママ活」をしていて虚しくならないんですか?

香織:別にならないです。周囲の女友達からは「そのコの一番美味しいとこだけ頂こうとしてるでしょ?」って言われています。そのコが一番若くてきれいで、はつらつとしている時期ですよね。社会にも汚れていなくて、心もきれいな頃。そういうのを見て、「いいわね」って言いたいんです。

――いい人がいたらお付き合いしたい?

香織:もちろんです。そうしたら気持ち的にも落ち着くと思うし、向こうさえよければ肉体関係があってもいい。でも、私は好みがうるさいから、なかなか見つからなくて。冷たいキリッとした目をしているコがいいんです。わがまま言える年齢じゃないんですけどね。

記事には、「いつかマッチングする人がいると信じてさすらい続けているかわいそうな人」とでも書いておいてください。でも、これだけたくさん「いいね!」が来ると、もっといい人いるかもって思っちゃうんです。選択肢が多いのも、良し悪しですよね。

 ◇

<<自身が40代後半でありながら「若者しか異性に見えない」という彼女は、少々生きづらい人生を送っているのかもしれません。とはいえ、「おじさんが若い女としゃべりたいのと同様に、おばさんも若い男としゃべりたいのだ」と言われると、ある程度理解できる気もします。

「ママ活」をめぐっては、昨年11月に福岡市の高校2年生の男子がツイッターで"ママ"を募集し、「不良行為」として補導される出来事もありました。パパ活やママ活には不健全なイメージもあるため、香織さんの考え方に違和感を感じる人もいるでしょうが、お互いの同意のもとなら、食事やデート程度のママ活を楽しむのは”個人の自由”の範囲内と言えるのかもしれません。みなさんはどうお考えでしょうか。>>

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