旅のような「ひとり初回ホスト」 新人ホストとナンバーワンホストを比べてみました

40代ひとり身の私の楽しみのひとつに「ひとり初回ホスト」があります。まだ立ち寄ったことがないホストクラブに足を踏み入れ、初対面のホストさんたちとお話しする。これがなかなかのスリルを味わえるのです。そんな私の「ひとり初回ホスト」、どんな感じなのか、新人ホストとナンバーワンホストを比べながらお伝えします。

初回ホストは「旅」に似ている

ホストクラブは、ほとんどのお店が「初回料金」というものを設けています。通常、お店で遊ぶのには最低でも2万円以上はかかると思うのですが、初回の場合は2時間5000円程度で飲み放題と、とてもオトクなのです。

なぜこんなにオトクかというと、まずは指名したくなるようなホストを見つけてもらう必要があるからだと思っています。お気に入りホストが見つかり、指名するようになれば、常連客となります。ホスト達も初回の女性は常連客予備軍なので、大歓迎なのです。

知らない店に行って、知らない男性と話すことは、知らない土地に行って、知らない人と語る感覚に近く、私はいつも旅のような気持ちで過ごせています。

新人ホストのお迎え

まず、初回ホストを楽しむためには、お店にたどり着かなくてはなりません。繁華街には似たようなビルも多いので、時々道順がわからなくなり、2回に1度はお店に電話して教えてもらっています。手があいている人がいると、近くまで迎えに来てくれることがあります。そんな時に現れるのは、新人ホスト。顔を上気させ、「どこから来たんですか?」「お名前は?」などと聞いてきます。

新人さんの案内で、お店の中に入ると、そのまま彼がしばらくテーブルについて、システムを説明してくれたり、飲み物の世話をしてくれます。

新人ホストの特徴は、夢と希望に溢れて目がキラキラしているところ。でも、体がうまく動かないんです。ベテランホストは女性客と話しながらグラスに氷をついだり上手にいろんなことをこなしますが、新人さんはそういう細やかなことはできず、ひたすら距離を詰めようとしてきます。

「隣、座ってもいい?」

新人ホストは、新人ゆえに、まだ指名客があまりいません。なので、初回客をしっかり自分の客にしたいのでしょう。お店にもよりますが、他のホストと途中で席を代わらなくてはならないので(初回客には店のホストの多くが挨拶に来てくれるのです)、その前に勝負に出ようとしてきます。なかには連絡先を聞いてきたり、「隣に座ってもいい?」と言ってくる人も。

ホストクラブでは、女性の隣に座ることができるのは、指名されたホストのみ。初回の場合は、誰が座ってもいいのですが、普通はあまり座りません。でも、新人ホストは座りたがります。できるだけ自分を印象付けて、次回はぜひ自分に!という熱い思いがあるわけです。

こうした青臭さやピュアな部分が好きな女性は、彼を指名するのも楽しいでしょう。でも私は大抵、隣に座ることをお断りしてしまいます。隣に座るのは、次回指名する可能性がある男性であってほしいという妙な乙女心があるから、誰にでもそこを許したりはしないんです。

なかなか現れないナンバーワン

初回というのは、大抵2時間飲み放題というプラン。つまり2時間経ったら帰らなくてはなりません。私はどのお店に行っても「ナンバーワンの人ともお話ししてみたい」とお伝えしてみます。せっかくならナンバーワンさんがどんな感じなのか知りたいじゃないですか。

でも、ほとんどの場合、なかなか大物は現れないもの。あと15分もしたら帰っちゃうのに!というギリギリのところで颯爽と登場するのは、すべてを計算したうえでのことなのでしょうか。

ナンバーワンは、さすがのルックスと、女性がいやではない言葉づかい。彼こそトップね、と見た瞬間から惚れ惚れする、さすがの売れっ子オーラを持っています。背筋がピンと伸びて堂々としているのも特徴のひとつです。

この人ならお金を払っちゃいたくなる人も多いのだろうな、と、ジロジロ眺めている私に、彼は微笑みながら、「隣に座ってもよろしいですか?」と。そして私ははにかみながら、うなずくのよ。さっき新人ホストを冷たく断ったくせに、ナンバーワンには1分もしないうちに陥落してしまうなんて、可愛いもんですね。

運命の人はどこ!?

ナンバーワンは、決して自分をアピールしてきたりはしません。その代わり、終始一貫して「君が好きだよ」という態度を示してきます。それは、そっと重ねてくる手のひらだったり、決してそらさない目ヂカラだったり、耳元で「遅くなってごめんね。次に来てくれた時には、もっといっぱい一緒にいたいな」と囁いたりです。

全身で「君はここにいていいんだよ」と受け入れてくれるのが最高です。すっかり頭に血がのぼり、足元をふわふわさせながら帰るときの、なんて心地いいことか……。

それでも私は、再びその店に戻り、ナンバーワンを指名することは滅多にありません。2度目からは料金がかなり高くなってしまうのも理由のひとつだけれど、惚れにくく、この人でなくちゃ!というスペシャルな感情まではなかなか持てないタチだからなのです。

それでも「ひとり初回ホスト」を続けているのは、もしかしたら次の店にこそ運命の人が待っているのかも!? という期待を捨てきれずにいるからなのかもしれませんね。さて、次はどのお店に行ってみようかな……!

 

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