「白馬の王子様」を待ち続けるバリキャリ女性 「おひとりさま」が婚活に苦戦するワケ

2008年に出版された『「婚活」時代』(山田昌弘・白河桃子)が火付け役となって広がった「婚活」というキーワード。それから10年以上が経った今は、空前の婚活ブームと言われています。

婚活はこれまで、出産時期を意識した30~40代の女性を中心に盛んにおこなわれてきましたが、最近では20代女性も婚活市場に参加しています。合コンやお見合いパーティー、結婚相談所などの婚活だけでなく、「アプリ婚活」も盛んになり、SNSカップルも増加しています。

ひっそりと心の中で非婚主義を宣言するのは、もはや一握り。「良縁があれば」と心待ちにしている人が多いと指摘するのは、占い師のAさんです。15年以上に渡って、ホロスコープ(占星術)やカードで依頼者の運勢を占ってきました。ぴったりのアロマも調合してくれるため、リピーターが多いそうです。

これまで鑑定してきたのは、20~60代の男女延べ1万人以上。そのうち8割ほどは女性で、恋愛や結婚に関する鑑定を希望する人は少なくないといいます。

そんなAさんが、これまで数多くの女性を鑑定して気になったのは、「結婚を夢物語と捉えている女性が多い」ということ。

「バリキャリなど男勝りの女性たちも、結婚となると、白馬の王子様を求めています」(Aさん)。仕事はアクティブに突き進んでいくけれど、婚活は昔ながらの受け身という“おひとりさまの結婚観”が見えてきました。

男性からの告白を待つおひとりさま女性

恋愛を司る天然石・アメジストがある鑑定ルーム

もうじき新元号になりますが、Aさんが鑑定した20代後半から50代までのおひとりさまの恋愛観は、いまだに“昭和”。つまり古風で、「好きです。交際してください」という男性の告白を、じっと待っているというのです。

「自分から勇気をもって告白しようという発想もないですね。映画やドラマのヒロインのように、ひたすら夢を見ています。そのため『SNSに登録するのは好きじゃない』とアプリ婚活を否定し、『入会している男性の気がしれない』と結婚相談所も避けます。では男性に選ばれるために外見も内面も磨いているかといえば、ほとんどやっていない。ただ夢を見ているだけなんです」(Aさん)

夢見る女性の特徴として、「自分の生活に、他人が入り込んでくるのが理解できない」という女性が多い、とAさんは分析します。

「結婚というのは、他人同士が一緒に暮らしながら、共に人生を歩むことですから、今までの自分の生活を変えずにパートナーと生活するというのは、お互いに不可能です。変化を楽しめそうにないから、思い切ってポンと結婚に踏み出せないのでしょう」

恋愛と結婚の違いを理解できないおひとりさま女性

アロマを調合してリラックスしてもらう

夢見るおひとりさま女性が、今までの生活を変えられない理由を探っていくと、意外なことが見えてきました。

「恋愛と結婚は違う、ということを理解できない人が多いため、『なぜ自分の生活を変えなければならないの?』と、結婚に現実感がない。特に実家暮らしの女性にその傾向が強いですね。両親から大事にされてきたせいか、恋愛や結婚に対して、幼い考え方が残っているように見えます」

一方、結婚生活を経験しているバツイチ女性は、恋愛と結婚は別物だとわかっています。そのため再婚したい意志が強いと、次の相手に巡り合えるチャンスが増えるそうです。

「夢見る女性のほとんどが、恋愛における精神年齢が止まっているといえます。20代、30代で恋が終わると、そのままいつまでも引きずっているため、次の相手に、恋愛の続きを求めてしまうんですよね」

Aさんが一例として話したのは、ある40代の高学歴でバリキャリ女性のケース。その女性は、15歳年下の男性に夢中になり、結婚を夢見るようになったそうです。「恋は盲目」と言いますから、夢中になるのは当然のことだと思います。しかし、いざ結婚となると、現実的には難しいかもしれません。

「活発なバリキャリ女性が恋を夢見ているのは意外でしたが、『生活しやすい人と結婚すると楽よ』とアドバイスをしたら、もともと聡明な人ですから、『結婚は暮らしやすい人がいいのね』と、すっと理解してくれましたね」

このバリキャリ女性のように、「恋愛と結婚は違う」という結婚観を知らずに成人してしまった女性も多いでしょう。そのため夢見る女性が増えていったのかもしれません。

「枯れない女」になることが重要

「恋愛と結婚は違う」という結婚観の根底にあるのは、「恋愛は本能でするもの、結婚は理性でするもの」という考え方です。そのためフェロモンをかもしだすための色気は恋愛に必要不可欠です。ところが、おひとりさま女性には、そのフェロモンも劣化しているとAさんは指摘します。

「5年以上、彼氏がいないという女性が増えているため、いわゆる“女性の男性化現象”が起こっているんです。ときめきがなく、さらに女同士で楽しむことが続くとフェロモンが減少していって、ますます恋愛から遠ざかるようになる。とても残念です」

長い間恋をしていない20~30代のおひとりさま女性が増える一方で、帰宅途中にナンパされるアラフィフ女性や、恋愛が途切れたことのない40代女性がいるなど、フェロモンの格差が進んでいるように見えます。

「ジャニーズやスーパー銭湯アイドルの追っかけでもいいので、夢中になれる相手がいると、フェロモンも戻り、縁も巡ってきます」

恋愛や結婚のチャンス到来のためには、「枯れない女」になることが重要なのかもしれません。

 

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