「ガンダムの花札はすごく凝っている」 キャラが描かれた「ナントカ花札」の面白さ

「ガンダムの花札はすごく凝っている」 キャラが描かれた「ナントカ花札」の面白さ
さまざまなキャラクターが描かれた「ナントカ花札」

カップ酒や公園遊具、地層、片手袋…。いろんなジャンルの「マニア」が、作品を持ち寄るイベント「マニアフェスタvol.2」が2月16日と17日の2日間、東京・秋葉原にあるアーツ千代田3331で開催されています。運営する合同会社 別視点によると、全部で83ジャンルのマニアが出展するとのことです。

初日の正午すぎ、開場まもないイベント会場を訪れると、すでに30人以上の「マニア」ファンと、テレビやラジオやネットなどのメディア関係者の姿がありました。この日は、何人かいる「ひとり出展者」のうち、花札をコレクションしている会社員・ヌー山麦彦さん(42歳)に話を聞きました。

「ナントカ花札」は平成から作られるようになった

ヌー山さんは、ゲームやアニメのキャラクターを図柄に取り込んだ花札を「ナントカ花札」として蒐集(しゅうしゅう)しています。

マニアフェスタvol.2「ナントカ花札」ヌーヤマさん
『暴れん坊将軍』を花札柄にした上着を着たヌー山麦彦さん

ーーキャラクターが描かれた「ナントカ花札」は、いつごろからあるんですか?

ヌー山:オリジナルグッズとしての花札は、歴史が浅くて、平成になってから作られるようになったんですよ。というのも、もともとトランプとか花札を作って売るには、政府に登録して、税金を払う必要があったんです。その法律(トランプ類税)が、平成になって消費税導入とともに廃止されたんです。それを機に、いろんなおもちゃメーカーが、こういう「ナントカ花札」を作るようになったんです。

ーーそういわれると、子供のころ「トランプには税金がかかっている」って聞いたことがあります。

ヌー山:トランプの箱に小さいシールが貼ってありましたよね。

ーーこの「ナントカ花札」に魅力を感じるようになった、きっかけとなる花札があるんですか?

ヌー山:最初に買ったのは『ゲゲゲの鬼太郎』の花札で、20数年前に買いました。そのときは1個だけだったので、「妖怪がいっぱい描いてあっていいな」という感じだったんです。その後、赤塚不二夫さんのキャラクターが描かれた花札を買って、初めて2つ並べたとき、違いが見えてきて。「おもしろいぞ」と。それが集め始めるきっかけになりました。

ーーそれから、何セットくらい集めたのですか?

ヌー山:いま確認できている「ナントカ花札」が120くらいあるんですが、そのうち102種類を持っています。持っているもののなかでは、『聖闘士星矢』花札とか『ジョジョの奇妙な冒険』花札がレアです。これらは限定生産的に作られたものなので。

ーー日本にあるナントカ花札のほとんどを持っているということですね。まあ、日本にしかないんでしょうけど。

ヌー山:ところが、そうでもないんです。戦争中、日本の占領下になっていた土地なんかには花札が渡っているんですよ。韓国なんかは、日本より花札が盛んだったりします。ソウルにあるNソウルタワーのお土産グッズの花札も持っています。あとはハワイにも伝わっていたりして、集めるなかでそういうことを知って。とことんまで集めたいなと。

「逆輸入のようなかたちで花札ブームがこないかな」

ーーいま花札メーカーって、どれくらいあるんですか?

ヌー山:よく見るとわかるんですが、花札のなかには、裏紙の端を表に折り込むという昔ながらの作りかたをしているものがあります。この作り方をしているメーカーは、大きいところだと任天堂を含め2社だけです。厚紙にプリントしただけのものであれば、いろんなメーカーが作っているんですけどね。

マニアフェスタvol.2「ナントカ花札」ヌーヤマさん
四方の端が折り込まれた花札

ーー端を折り込むところに手間がかかる。

ヌー山:そこが職人技というか、いいですよね。

ーーシンプルに見た目の美しさもありますしね。

ヌー山:和のデザインをアレンジして、キャラクターをどう花札に盛り込むかっていうところに面白さがあるんです。たとえば『機動戦士ガンダム』の花札は、ガンダムの色合いと、元の絵柄の鶴の色合いとを合わせて名場面を再現したり、「松」の札にかたちの似たモビルスーツを配置したりと、すごく凝っているんです。そういう工夫を凝らした「ナントカ花札」が好きですなんです。

マニアフェスタvol.2「ナントカ花札」ヌーヤマさん
ヌー山さんが作った冊子『ナントカ花札』より

ーーいま手に入れたい「ナントカ花札」はありますか?

ヌー山:何種類かあるんですが、ひとつはゲーム『アイドルマスター』のイベントで、一定の条件を満たした人だけに配布されたというもので、レア中のレアです。ネットオークションに出たりするんですけど、数万円します。製作をちゃんとしたところに依頼していて、いい作りになっているみたいですね。

ーーヌー山さんは、どこを目指して「ナントカ花札」を集めているのでしょうか

ヌー山:花札が普及して、また人気を取り戻してほしいなと。そのために、バラエティのある花札があるんだよって紹介をしていければなと思っています。ひょっとしたら、韓国のアイドルの「ナントカ花札」が作られて、逆輸入みたいなかたちでブームがくるんじゃないかと思っているんですけどね(笑)

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