「ひとり旅」だからこそ現地の人と仲良くなれる 「他の旅人との交流も楽しい」

「ひとり旅」だからこそ現地の人と仲良くなれる 「他の旅人との交流も楽しい」
「離島ひとり旅」の著者・大畠順子さん

国内に多数ある離島。都会の喧噪から離れ、自分を見つめ直すのに絶好の場所として、多くの旅人を魅了しています。そんな離島を中心に「ひとり旅」を続ける女性がいます。東京都内のラジオ局で広報として働く大畠順子さん(35)です。

これまでに訪れた離島は40島以上。去年7月には、旅の経験を綴った著書『離島ひとり旅』(辰巳出版)を出版しました。そんな大畠さんに、DANROの亀松太郎編集長がひとり旅のコツを聞きました。

旅先から自分あてに絵はがきを出してみる

亀松:ひとり旅に出かけるとき、大畠さんはどういったものを持っていくのですか?

大畠:本を読むのが大好きなので、ハードカバーの本を5冊持っていきます。好きな作家の本は新刊で買うのですが、「積ん読」になってしまっているので、それを持っていきます。アクシデントなどで、港やバス停で長時間待たなくていけなくなったときは、本があると時間を有意義に使えます。

亀松:僕はそういうときはスマホを見ることが多いのですが、大畠さんは本を読むことが多いのですね。

大畠:もちろんスマホでニュースを読んだり、地図を見たりしますが、スマホだけだと不十分です。待ち時間が数時間にも及ぶ場合は、やはり本があるといいと思います。悪天候のせいで、10時間近くバス停で待たされたことがありますが、そのときは本を何冊か読み終えました(笑)。

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大畠さんが旅に持っていくハードカバーの本

亀松:すごいですね。本のほかに持っていくものはありますか?

大畠:カメラを持っていきます。旅先での風景や食事など何でも撮りますね。記録用に残しておきたいんです。島に1台しかないタクシーを見かけたときは、思わず撮ってしまいました。旅先から絵はがきを送るのも好きです。現地で絵はがきを購入して、宿に戻ってメッセージを書いて、現地の郵便局から送るんです。自分宛てに送って、私の帰宅とどちらが早いか競争して楽しむこともあります(笑)。

亀松:大畠さんのひとり旅は、基本的に離島への旅になると思いますが、「離島のひとり旅」で持っていくべきものはどんなものでしょうか?

大畠:予期できないことに備えて、ゴミ袋を持って行きます。例えば、急な雨の時はキャリーケースやリュックに被せてレインカバーのように使ったりします。それと、たこ足コンセントは必須ですね。宿泊先の部屋で電源がひとつしかないときは、たこ足コンセントでシェアすることができます。あとは、離島ではドライヤーを備えていない民宿が結構あるので、ドライヤーも絶対に持って行きます。

「危険だと思った場所には近づかない」

亀松:ひとり旅の心得について聞いていきたいと思います。荷物はどのように運ぶといいでしょうか?

大畠:重たい物はキャリーケースに入れて運ぶようにしています。引きながら歩けるので、背負うよりは楽ですね。宿泊先についたらリュックサックに必要なものを詰めて、外に出るようにしています。宿泊先の中を移動する場合に備えて、ミニバッグを持って行くのもいいと思います。

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亀松:出発前に旅先のことを調べたほうがいいですか?

大畠:私は調べるようにしています。見知らぬ土地だと、事前に知らなかったことで見逃してしまうものがあるかもしれません。それはもったいないと思います。あらかじめどのような観光名所があるのかを調べ、その上で行かない選択をすべきだと思っています。

亀松:ひとり旅は文字通り、「ひとり」で行動するため、トラブルに巻き込まれるリスクもあると思います。大畠さんはリスクマネジメントについてどう考えていますか。

大畠:危険だと思った場所には行かないようにしています。夜に人通りのないところを歩かないとか。ひとりで危険だなと感じた場所にも近づかないようにしています。

亀松:ひとりだから困ったことはありませんか?

大畠:色々とありますが、個人的にはご飯をシェアできないというのが困ります(笑)。その土地の名物料理がいくつかある場合、友達と一緒ならそれぞれ別の料理を注文して、複数の味を楽しむことができますが、ひとりの場合はそれができないのが辛いところです。あとはタクシーや宿を利用したとき、複数人の場合は負担をシェアできますが、ひとりだとそうはいきません。それが悩みですね。

ひとり旅の魅力は「交流」と「自由」

亀松:ひとり旅では、時間を持て余すこともあると思います。そんなときに、ふと寂しくなることはないのでしょうか?

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DANROの亀松太郎編集長

大畠:まったくありませんね。寂しいと感じたことは一度もないです(笑)。むしろひとりでいるからこそ、現地の人と仲良くなれることもあるんです。ひとりでいるとかわいそうに見えるのか、現地の人が声をかけてくれたり、車で送ってくれたりすることがあります。これって、複数人で旅行しているとなかなかないことだと思います。現地の飲み屋で、地元の人たちと飲んだり、誕生会に混ぜてもらったり、ひとりだと交流する機会があるんです。これこそ、ひとり旅の魅力だと思います。

亀松:現地の人と仲良くするコツみたいなのはありますか?

大畠:ズバリ挨拶ですね。「こんにちは」と声をかけると、現地の人も「どこから来たの?」と聞いてくれます。挨拶から会話が発展して、仲良くなることだってあります。

亀松:現地の人との交流も楽しいと思いますが、同じ場所を旅している人との交流もありますよね。ひとりで旅行している者同士なら、ちょっとしたきっかけで話すタイミングがあるのではないでしょうか?

大畠:はい。例えば離島を旅しているとき、女性がひとりでいると、「なんでこんなところにひとりで来たの」って思わず声をかけたくなります。同じ船とかに乗り合わせると仲良くしたくなるので、いつの間にか会話しているなんてこともあります。そういった他の旅行者との交流も楽しいですよね。

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亀松:人との交流がひとり旅の魅力だということはよく分かりました。ただ、大畠さんのようにひとりで行動することに抵抗のない人がいる一方で、旅行は友達と一緒という人もいますよね。

大畠:わたしも友達と会うのが好きなので、友達との旅行を否定するわけではありません。ただ、友達と旅行に行くと、「最近どう?」とか日常会話が盛り上がってしまって、旅先を純粋に楽しめなくなるのではないかと思います。友達よりも旅先の人と話した方が、現地のことも聞けるし、いいと思うんです。

そして何より人と旅行すると色々と気を使ってしまいますよね。行きたい場所や食べたい食事などは人それぞれ違うので、私はできるだけ相手に合わせようとしてしまいます。ホスト役に徹してしまうんです。一方、ひとり旅は自分の時間を自由に使えて、とても楽だと思います。やっぱり自分のペースで行動できるのが、ひとり旅の一番の魅力ですね。

亀松:最近ではひとりで参加するタイプのツアーが増えてきています。ひとり旅を経験したことがなく、いきなりひとり旅は不安だとか、友達の都合がつかないのでひとりで参加するといった動機があるようですが、こうしたツアーに参加するのはいかがでしょうか?

大畠:とてもいいと思います。他のツアー参加者との交流が楽しめますし、旅行先での感動を共有することができますから。ひとり用のツアーを申し込んだ者同士は、何か共通するところがあると思います。そういった気持ちや体験をシェアできるのがいいところですね。

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