32歳バツイチ女「人生のタッグパートナー」をネットで募集。その結果は?

32歳バツイチ女「人生のタッグパートナー」をネットで募集。その結果は?
人生のタッグパートナーを公開募集(イラスト・古本有美)

離婚から2年半経った今年5月。私は焦っていました。「パートナーが欲しいけど、一向にできる気配がない。もう一生できないかもしれない……」と。

離婚で生じた心の傷を癒やすために遊びに走ったり、気になる相手とデートを重ねてみるも脈ナシだと察して諦めたり、もう男性はいらないと“男捨離”をしたり――。2年半という歳月は荒れたり、落ち着いたりと、振れ幅が大きい極端な日々でした。

ひとりは好きだけど、自分の絶対的な味方になってくれる、楽しいことも悲しいことも共有できるパートナーがそろそろ欲しい。ただのパートナーというより、プロレスのタッグマッチ(2対2の試合)に出てくるふたり組のように、互いに信頼し、応援する関係にあるステディな「タッグパートナー」が欲しい。

別に再婚したいわけじゃない。今までみたいにまた恋をして、恋人期間を経た後に、恋人や友人、家族など、自分といろいろな関係性を築ける「人生のタッグパートナー」と共に生きていきたい。心がそう叫んでいました。

そこで私は行動に移します。友人との雑談中にひらめいた「インターネットのパワーを借りて、人生のタッグパートナーを募集する」というアイデアを実行したのです。

ネットで「人生のタッグパートナー募集要項」を公開

文章や写真などを投稿できるコンテンツプラットフォーム「note」で、「人生のタッグパートナー募集要項」を公開し、各SNSで拡散したのは5月7日のこと。

人生のタッグパートナー_3
noteに書いた「人生のタッグパートナー募集要項」

「人生のタッグパートナー募集要項 note」と検索すると該当ページが出ます。ご興味のある方は読んでいただけると嬉しいです。

書いた内容は、(1)離婚後、恋愛周りがうまくいかない悲しい現状、(2)経歴や仕事の実績などをまとめたポートフォリオ、(3)私とタッグパートナーになる7つのメリット、(4)私がタッグパートナーに望む5つのこと、の4つです。

最後にFacebookとTwitterのURLを載せて、「興味を持ってくださった方は、メッセージやDMで連絡をください」と記載。「モノ好きな人がひとりくらいは連絡してきてくれるかな」と思っていました。

人生のタッグパートナー_4
公開募集のページでは、自分のプロフィールを紹介

多くの人は、私のようにわざわざnoteを書いて全世界に発信せずとも、身近なところでパートナーを作っています。私が取った方法は今のところ、マイナーだと思います。

「物珍しい」「変わってる」「よほどモテない人なのね。可哀想に」と受け止めて、引く人もいるだろうと予想していました。それもあって、あまり期待せずにいたのです。

公開1週間で応募者は7人

ところが蓋を開けてみると、私の耳に届く限りでは、ネガティブな声はごく稀で、応援してくれる声が多数でした。

SNSでnoteを拡散してくれる人、ポジティブなコメントを言及してくれる人がたくさんいました。

詳しくは、5月19日に続報として公開したnote「『人生のタッグパートナー募集要項』を出してからの状況」にまとめています。

おかげで、公開1週間で7人からご連絡いただきました(その後もぽつぽつと連絡が届き、2018年10月時点では合計11人)。

私のnoteと同じ体裁で自身の情報をまとめてくれた人もいれば、短めなテキストで五月雨に自己紹介してきた人もいれば、「結婚相手とか恋人が欲しいわけではないのですが、会ってもらえませんか?」と書いてきた人もいました。テキストでの連絡には人柄が出ますね。

それにしても、この7人という人数が少ないのか多いのか、周りに実行者がいないためわかりませんが、女優の石原さとみさんのような美人だと、応募が殺到していたのではないでしょうか。それはそれで応募書類のチェックが大変そうですが……。

物理的に会えない方などを除いて、予定が合う人から順に、1on1の食事に行くことに。約1カ月かけて7人と会い、3人とは2回以上会いました。

その3人のなかのひとりとは、週1くらいで会い、出会ってひと月ほどした頃、「パートナー的存在」になりました。

かわいい年下男性と深い仲になったけれど

人生のタッグパートナー_5
募集要項に記した「相手に望むこと」

彼が満たしていたのは望んでいた5つの項目のうちの3つで、好みのタイプとは異なりましたが、わりと好印象であったこと、一度目の食事が終わってから、「また会いたいです!」と積極性を示したこと、その後もデートの提案を自発的にしてきたことから、7人のなかで一番いいなと思ったのです。

私より6つ年下の彼。年下のかわいい男性が求めてくれる――今振り返ると、そのことに誇らしさや喜びを感じ、それまですっかり失っていた女性としての自信を回復できました。

私の場合、離婚は夫から切り出され、この2年半は恋愛が思うようにいかなかった。だからこそ、純粋に嬉しかったのでしょう。

一方で、彼と深い関係になってしばらくして、自分が少し無理をしていることに、徐々に気づき始めていました。

人は年齢に関係なく、成熟している人もいれば、幼い人もいる――それは理解していたつもりですが、これまで年上男性とばかり関わってきたせいか、自分より若い彼に慣れない自分がいたのです。

彼はあまり口数が多くない人でもありました。今までおしゃべりな相手が多かったため、彼との間に生まれる沈黙が耐え難く、なんとかして会話をひねり出そうとしていました。

ふたりとも自分をさらけ出せなかった

一緒にいても心からリラックスできない。自分からあまり話さない彼に対して、インタビューしている気分になる。バイバイした後に少し疲労感がある。

このまま自分をだましながら、この関係を続けていくべきなのか。そう迷っていた頃、彼も私から距離を置こうとしているようでした。深い関係になって1カ月少々経ったときでした。

私が無理に笑っているのを察知したのかもしれませんし、彼自身も「何か違う」と感じたのかもしれません。

最後の方で、彼は自身の親族の状況を理由に挙げ、「◯◯ということだから、しばらく会えないかもしれない」「すでに入れている園子さんとの予定を、今後突然キャンセルすることがあるかもしれない」などと伝えてきました。

いわゆる「自然消滅」に持ち込もうとしているように見えた彼を呼び出し、「もうおしまいだね」と、パートナー解消の意思を伝えました。そのうえで、私たちはなぜ上手くいかなかったのか、私の何が良くなかったのかをヒヤリングしました。

彼は彼で「園子さんの前で、素の自分を出せなかった」「ふざけることができなかった」と話していて、お互い自分をさらけ出せなかったことも、関係が続かなかった要因のひとつのようです。

結局、そのヒヤリングをした約30分が、最後に彼と対面で話したひとときになりました。「今までどうもありがとう。本当に合うパートナーと出会ってね」と伝え、その場で別れました。

彼が時々私の部屋に来る程度だったので、運び出す荷物なども特になく、貸していた本を後日返送してもらったのを機に、完全に縁はなくなりました。

対象を広げて、絶対評価をすれば良かったのかもしれない

最後に。noteを通じて出会った7人という、比較対象に偏りがあるなかで相対評価をして彼に決めたのも、適切な方法ではなかったと、今となっては思います。

冒頭に書いたように、私は大前提として恋に落ちたかった。心がときめいた相手と人生のタッグパートナーになりたいし、その彼とは恋人・親友・家族(籍は入れなくても)でもありたいのです。

となると、相対評価ではなく、絶対評価で相手を決めるべきだったと思います。かつnoteで出会った人だけではなく、別ルートで出会った人にも目を向けるべきでした。

視野を広く持つこと。受け身になるのではなく、自分も攻めの姿勢を持って、心から求める相手にアプローチすること。無理したり、何かを我慢したりする関係は続かないと心得ること。

noteでのタッグパートナー募集では成果を出せなかったものの、こうした学び(?)があり、自分がパートナーに求めることを見直せたので、良い経験になったと思います。私のタッグパートナー探しの旅はまだ終わりません。

TAGS

この記事をシェア