加熱式たばこ「IQOS」のニオイ改善したい――フィリップモリスCEOが表明

フィリップモリスインターナショナルのアンドレ・カランザポラスCEO

東京都で受動喫煙防止条例が成立するなど、たばこを吸う環境はますます厳しくなっています。しかし愛煙家にとって、喫煙の一服は自分を落ち着かせる大切なひととき。喫煙者である私も、仕事で混乱した頭の中を整理したり、考えたいことをまとめたりするとき、ついつい喫煙所に長居してしまうこともあります。

そんな愛煙家の中で存在感を増しているのが、「加熱式たばこ」です。中でもフィリップモリスの「IQOS(アイコス)」は、500万人の成人喫煙者に利用され、国内でも人気がある加熱式たばこです。一方で、IQOSユーザーからは「独特のにおいが気になる」「クリーニングが面倒」などといった声も上がっています。

こうした中、世界最大のたばこメーカー、フィリップモリスインターナショナルは10月23日、東京都内でIQOSの新製品発表会を開催。同社のアンドレ・カランザポラスCEOが来日して、においに課題があることを認めた上で、「今後改善していく」と述べました。

「たばこの葉を使う限り、においがする」

加熱式たばこであるIQOSについては、ユーザーから「独特の加熱臭が気になる」という指摘があります。カランザポラスCEOは発表会で、筆者が臭いに対する対策を問うと、次のように話しました。

「IQOSを吸う際に生じるにおいは、たばこの葉そのもののにおいです。例えば、たばこを作る工場に入ると、常にこのにおいがします。たばこを作る工程で、(たばこの葉の)湿度を高める必要があるからです。たばこの葉を製品に使い続ける限りは、このにおいはするのです」

カランザポラスCEOはこう述べた上で、「においの改善」に努めると語りました。

「においについて改善に向けた研究開発を続けていきます。次世代の加熱技術も開発しているので、それを世に出す際に、においについても改善ができればと考えています。問題意識をもって最善を尽くしていきます。IQOSは日本の多くの皆さまにお使いいただいていますが、まだ完璧ではありません。毎日使い続けてもらうものなので、シンプルで良いものにしたいという思いを改善のモチベーションにしていきたいと思います」

「模倣品の使用には品質を保証できない」

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IQOSはネット上に多くの模倣品が出回っています。Amazonなどで「IQOS」と検索すると、ヒートスティック(IQOS用のたばこ)に対応した模倣品が数多く販売され、中には粗悪なものも出回っています。

筆者がこうした模倣品の対策について質問すると、カランザポラスCEOは次のように回答しました。

「模倣品はどのカテゴリーでも見られることですが、IQOSは知的財産権で保護されているので、この権利を守るためにあらゆる手段を講じたいと思います。毎週のように新しい模倣品が出てくるため時間が掛かりますが、これまで多くの模倣品販売を止めてきました」

また、模倣品の使用によって生じた健康被害については「保証できない」として、模倣品を使用しないよう呼びかけました。

「消費者にご理解いただきたいのは、IQOSは純正のデバイスとヒートスティックの組み合わせの場合のみ、製品の味わいやエアロゾル(IQOSで生まれる蒸気)の安全に関する科学的な信頼性が保証されるということです。もし模倣品を使用して、私たちの推奨する方法以外でヒートスティックを使用した場合、私たちは何も保証することができません。法的手続きだけではなく、消費者を保護するための適切な情報提供も私たちの重要な役割だと考えています」

加熱式タバコ市場では、JTの「プルーム・テック」やブリティッシュ・アメリカン・タバコの「グロー」などが存在感を増しています。こうした中、IQOSがどのように巻き返しを図るのか、いち喫煙者として目が離せません。

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