「夜がさみしい」 野外フェスで「ソロキャンプ」に挑戦してみたら・・・

こんにちは、鈴木梢です。平日はライターや編集者として主にエンタメ分野で活動をしながら、休日は国内の音楽フェスに足を運んでいます。

主にひとりでフェスに参加することが多いのですが、いつも日帰りか近隣のホテルに宿泊をしています。しかし、キャンプを楽しむのもフェスの魅力の一つでしょう。

フェスによっては、キャンパー限定のステージ(深夜にキャンプ泊の人たちだけのために演奏)が用意されていたり、音楽よりキャンプを楽しむことがメインになっていたりと、野外フェスとキャンプは非常に密接な関係にあります。

ただ、キャンプというと、これもまた「みんなでワイワイ」楽しんでいる人が多いイメージ。フェス会場にひとりで行って、「ソロキャンプ」を楽しむことはできるのでしょうか……。

そんな疑問を抱きながら、9月半ばに群馬県みなかみ市で開催された「New Acoustic Camp(ニューアコースティックキャンプ、通称ニューアコ)」で、ソロキャンプを初体験してきました。今回はその様子と感想をお届けします。

【写真特集】音楽フェス「ニューアコ」で初ソロキャンプ

ギリギリで買ったリュック、多すぎる荷物

フェスのときいつも使っているリュック(20Lくらいのサイズ)があるのですが、荷物を詰めてみるとまったく入りきらず……(寝袋や調理器具など細々したものが多いため)。前日に慌ててアウトドアショップへ買いに行きました。

前日に購入した、55〜70L容量の大型リュック

リュック手前の下の部分にくくりつけてあるのが、折りたたみのイス。右にあるクリーム色の筒状のものがソロテントです。

ソロキャンプ経験者の友人から「ソロキャンプにしては荷物が多すぎる」と言われたので、おそらくいろいろ詰めすぎなのでしょう……。特にタオル類を多く入れるので(汗を拭く用、雨を拭く用、お風呂へ行ったとき用など)、普通の1泊旅行よりもずっとかさばります。

アウトドアショップへ行くとコンパクトなタオルがたくさん売られているので、そういったものを購入してできるだけ身軽にすることが大事です(私は失敗しましたが!)。

「慣れれば5分」のテントを張るのに1時間弱

私が外出をすると、とんでもない高確率で激しめの雨が降るのですが、案の定この日も雨。

そんな中でテントを張り始めます。ステージや飲食エリアから近いところにこだわらなければ、「テントを張る場所がない……」と困ることはまずありません。

今回のフェスはクロークがないため、大きな荷物はテントの中に置いていきたいところ(貴重品以外の重い荷物のみ。盗まれて困るものは置かない)。私もさっさとテントを張ります。

私が購入したソロテントは、見た目も好みだった上、Amazonのレビューに「慣れれば5分くらいで張れる」と書いてあったものです。別のタイプのソロテントを張ったことがあったので、今回は練習をすることもなく持参しました。

テントは、四隅を固定したらあとは中にポールを立てるだけの「ワンポールテント」というタイプ。簡単だと思って完全に油断していました。

当日は大雨で写真を撮れなかったため後日別のキャンプで撮影

みなさん予想はついていたかもしれませんが、まあこれがぜんぜん張れない。自然をナメてはいけない(今回の会場は整備されたゴルフ場でしたが)。雨で足場は悪いし、風もあり、端を抑えれば反対側が飛ぶ。張っている間にずぶ濡れになる。

「慣れれば5分くらいで張れる」という言葉を信じていましたが、張り終えるまでにかかったのはなんと1時間弱。悪天候ということもありましたが、初めてのテントは可能な範囲で練習しておくことが大事です……。

焚き火をするならタープは必須

雨風が激しくとにかく寒かったので、暖をとることに。手のひらサイズの焚き火台に、固形燃料とカップスープの素を持参しました。

本当は少し大きめの焚き火台で、火を起こして、料理もして……と楽しみたかったのですが、タープ(テントのほかにポールなどで立てる屋根)がないのでスペースを作れず、ものすごくこじんまりした「焚き火もどき」をすることに。

よく見ると、下に敷いているシートもサンダルもずぶ濡れ

考えてみれば当然なのですが、テントは荷物を置いて寝る場所を確保したら、それで終わりです。それ以外の作業をする場所は別で確保しないと、かなり困ります。泊まるだけならいいですが、焚き火や調理をしたければタープも持参しましょう。

荷物を置いたら、ステージや飲食エリアへ

演奏が始まると芝生が見えなくなるくらい人でいっぱいになります

ニューアコの会場はゴルフ場を利用しており、見渡すと予想以上にゴルフ場の地形がそのまま生かされています。

濡れていなければ寝転がったり、フリスビーを投げたりして楽しめる

キャンプができるフェスは自然を生かした会場で行なわれることが多いので、音楽以外にも楽しめる要素がたくさんあります。散歩するだけでも気持ちいいです。雨だとちょっとしんどいですが。

木々を生かした飲食エリアもあり、夜は幻想的

みんなでワイワイ焚き火を囲んで夕食を作り、お酒を飲んで盛りあがるキャンプの夜。そんな周りを見渡しながらひとりでひっそりと過ごすのは、本当にしんどかった……。フェスでソロキャンプをする場合、この時間だけはどうしても、さみしくなってしまいます。

朝の澄んだ空気の中で食べる厚切りトーストは最高でした

初日は大雨でしたが、2日目は晴天に恵まれました。6時には起きてテントを撤収し、7時にオープンした屋台で朝ごはん。寝ている人を待たずに撤収できるのは、ソロ参加の楽なところかもしれません。

晴れれば芝生に直接座ったり、イスでのんびりしたり

2日目はとにかくよく晴れたので、私はこのエリアの芝生に転がって、音楽を聴きながらずっと昼寝をしていました(その結果、顔がものすごく日焼けしたので、みなさん気をつけましょう)。

初めてのフェスでのソロキャンプ、メリット・デメリットまとめ

いくつものフェスにひとりで参加してきた私ですが、「キャンプもひとり」となると、かなり勝手が違いました。最後にメリットとデメリットをまとめておきます。

◆メリット

(1)(慣れていれば)テントの設置と撤収がはやい

今回私は慣れていなかったためテントの設置に時間がかかりましたが、撤収は10分くらいで終わりました。大勢だとどうしても設置と撤収に時間がかかるので、サクサク動きたい人には良いと思います。

(2)使わない荷物をすぐ出し入れできる

運営が用意してくれているクロークは、荷物を出し入れできる場合もありますが、一度預けたら出せないこともあり、何かと不便なものです。自分専用の拠点(ソロテント)があれば、すぐに使わないものを置いておけて楽です(ただし自己管理で、盗難には気をつけましょう)。

(3)休憩しやすい

当然なのですが、テントを出たらすぐフェスなので、こまめに荷物を置いたり休憩したりできます。休憩スペースが少ないフェスもあるので、自分の拠点があると便利です。

◆デメリット

(1)夜めちゃくちゃ寂しい

先述しましたが、ライブが終わった夜ほどテントエリアは盛りあがっており、ひとりで寝る準備をしていると本当に寂しくなります。次の日に備えてさっさと寝てしまうのが良いと思います。

(2)荷物がかさばる

フェスによっては配送サービスがあります。かさばる荷物をあらかじめ会場に送っておけるし、帰りもまとめて自宅に送ってしまえて便利です。しかし、そういったサービスを利用できない場合は、非常に荷物が多くなり、疲労の原因にもなります(今回私の荷物が多かったのは、配送サービスを利用し損ねたため)。

(3)トラブルに弱い

今回大雨でテントが少し浸水したのですが、それを拭くタオルが途中で足りなくなり、休む場所もすぐ設置できず、へとへとになってしまいました。複数名であれば、誰かのテントやタープに一旦避難したり、拭くものを借りたりできたでしょう。拠点がコンパクトなので、大雨などのトラブルにはどうしても弱くなります(慣れたら変わるのかもしれませんが)。

初めてのフェスでのソロキャンプは大雨に見舞われ、準備不足もあり、なかなか大変な2日間でした……。が、ひとりのテントでのんびり過ごす時間や、澄んだ空気の朝を味わえるのは、なかなか良いものでした。

どうしても寂しさと疲れは大きくなりますが、キャンプに慣れてさえいれば、楽しく便利に、快適に過ごせるはず(当然ですが)。教訓としては、キャンプ慣れしていない状態でフェスでのソロキャンプはしんどい! 以上です!

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