空想地図作家、パプアニューギニア風ネイリスト……「極上のマニア」が新宿に集結

空想地図作家、パプアニューギニア風ネイリスト……「極上のマニア」が新宿に集結
ネイルマニアのジョワイユー・ポノポノさんのブース

「極上のマニアと出会い、交流できるフェスタ」。そんなテーマを掲げたイベント「マニアフェスタ×東急ハンズ」が、東京・新宿で開かれています。空想地図作家、個性派ネイリスト、片手袋研究家など、29のジャンルのマニアが集結。10月24日までの開催期間中、それぞれのブースで同人誌やグッズなどを販売しています。

マニアフェスタ
「マニアフェスタ×東急ハンズ」の様子

「実在しない都市」の地図を描く

マニアフェスタが開催されているのは、東急ハンズ新宿店の2階の入り口付近。人通りが多い場所にもかかわらず、この日は、23ものブースが出展されていました。

マニアフェスタ
空想地図マニアの地理人さんのブース

ブースを出展していたマニアのひとり、地理人さんは、実在しない都市の空想地図を作っています。パッと見ると一般的な地図かと思ってしまいますが、「中村市(なごむるし)」という「何の特徴もない」架空の都市だといいます。

地理人さんは、「都市について知りたい」という好奇心から空想地図を作るそうです。ある地域に、ニュータウンや歓楽街などができると、その周りにどういう街ができるのか。そんな「都市の生態系」に関心があるといいます。

地図の作成にあたっては、中立的な「調査員」のような存在であることを心がけているといいます。架空だからといって、自分の理想的な世界の地図ではないそうです。

「居心地が悪い地域もありますね。たとえばニュータウンは、部活に熱中しているような人が多い。平均的な人が多いといえばいいでしょうか。そんな地域に僕みたいな少数派がいると、優遇されないわけです。バスケ部と吹奏楽部のカップルが手をつないで帰っているのを後ろから見ながら、家にトボトボ帰るんだろうなと思いますよ」

マニアフェスタ
空想地図を作る地理人さんのブース。架空の都市で生きる「女性の落とし物」を販売

地理人さんにとっての地図は、「表現手段の一つ」だといいます。

「文章には公文書もあれば、小説もある。写真も同様に、証明写真もあれば、アートとしての写真もある。同じように、地図は実用的な目的だけでなく、表現の手段になると思っているんです」

パプアニューギニア風の個性派ネイル

次に訪れたのは、ネイルマニアのジョワイユー・ポノポノさんのブースです。渋谷を拠点に出張ネイリストとして活動するポノポノさん。「干物」「金魚」などの個性派ネイルを創作しています。

マニアフェスタ
ネイルマニアのジョワイユー・ポノポノさんのブース

ブースでは1本1500円で、パプアニューギニアをイメージしたネイルの施術をしてもらえます。現地の爪を長くした人が踊る「マッドマンダンス」という踊りを知って、パプアニューギニアに惹かれたといいます。

「マッドマンダンスをやる人たちの爪の長さが、日本のギャルの爪の長さに通じるものがあると思っていて。日本のネイルアートは世界最高峰と言われているんですが、ギャルはネイルを発展させたすごく重要な人たちです」

ブースにどーんと置いてあるかやぶき屋根の住居のようなものは、パプアニューギニアの精霊の家を模したもの。穴に手を入れて施術をしてもらいます。ポノポノさんの知人が手を入れてみた感想は「中の様子が見えないので、何かの術をかけられているよう」とのことでした。

ほかにも、サウナ好き向けのポータルサイトを運営する「サウナマニア」や、路上に落ちているアイテムを紹介する「路上のはみだしもんマニア」など、独自の道を極めている人たちが出展しています。会場に来ていた40代の女性は「シュールでディープなものばかりで楽しかったです。ブースが密集している混沌とした雰囲気がよかったです」と話していました。

来た人も「マニア」になってほしい

マニアフェスタ
主催の合同会社「別視点」の斎藤ようへいさん

このイベントを主催した合同会社「別視点」は、珍スポットなどを紹介するウェブサイト「東京別視点ガイド」を運営しています。今回出展したマニアの多くは、「東京別視点ガイド」の取材を通して出会った人たちだそうです。同社の斎藤ようへいさんは、イベントを企画した狙いを次のように語っています。

「マニアの人たちが一堂に集まるイベントができないかと思いました。身近にあるささいなものでも、『自分の好き』を突き詰めると、こんなにも豊かな世界が広がっている。そういうことが伝わればと思っています。東急ハンズに来た方がたまたま入って来て、『面白いね』と言ってもらえると嬉しいですね。ぜひ、イベントに来た方も、同じように何かのマニアになってもらえたらと思います」

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