カドカワ川上社長「中学生に人生を救う武器、与えたい」 N高に続く「N中等部」開校へ

カドカワ川上社長「中学生に人生を救う武器、与えたい」 N高に続く「N中等部」開校へ

インターネットを活用して学ぶ通信制高校「N高等学校(N高)」を運営する角川ドワンゴ学園は9月13日、中学生を対象とした通学型スクール「N中等部」を開校すると発表しました。2019年4月、東京都内(新宿・代々木付近)にキャンパスを開設。ネットの授業を活用した新しいスタイルの教育を実施していく予定です。

N中等部は、学校教育法上の中学校ではないため、生徒は従来の中学校に籍を置きながら、N中等部に通うことになります。学園の理事を務める川上量生(のぶお)・カドカワ社長は、東京都内で開かれた発表会で、「生徒の人生を救う武器を与えようという思いで作っています」と、設立の意図を説明しました。

角川ドワンゴ学園が運営するN高は、生徒が自宅からネットを通じて学習する通信制高校で、2016年に設立されました。ここでは全日制と同じように、高校の卒業資格を得ることができます。今年8月〜9月に開催されたアジア大会の公開競技eスポーツ(ビデオゲーム)の『ウイニング イレブン』で金メダルを獲得した相原翼さんも、N高の生徒です。

N中等部発表会
アジア大会の公開競技eスポーツ『ウイイレ』で金メダルを獲得した相原さん(左)

一方、新たに開講する「N中等部」は、「従来の学校に合わない、違和感がある」という中学生を対象にした通学型のスクールです。中学の卒業資格を得られるわけではないため、生徒は地元の中学校などに籍を置いたまま、通うことになります。ここではN高と同じく、学習用アプリ『N予備校』を使って、インターネットで国語・数学・英語の授業を受けたり、プログラミングや英会話を学ぶことができます。

「社会に出て武器がなければ、心が折れてしまう」

角川ドワンゴ学園は、N中等部を「プログレッシブスクール」と位置付け、従来のフリースクールや学習塾とは異なるものであることを強調しています。カドカワの川上社長は発表会で「N高もそうなんですけど、通信制高校には、ある種のネガティブな先入観みたいなものが存在していると思うんですが、フリースクールもやはり同じだと思うんですね」と、フリースクールへの否定的な見方を口にしました。

記者から「フリースクールには救済の意味合いがあると思うが(N中等部は)どのような違いがあるのか?」と問われると、川上社長は「既存のフリースクールは、生徒の社会復帰を目標に掲げているところが多く、『とりあえず学校に来てください』ということだと思うんですけど、僕たちはそれにプラスアルファして、実際に社会に出て行くための武器を与えることを目標にすえたいと思っている」と説明しました。

さらに続けて、「現状のフリースクールは生徒の心を救うことは成功しているところがあると思うんですけど、僕らは、心を救っても、社会に出て武器がなければ心が折れてしまう、と思っています。心だけでなく、実際に生徒の人生を救うような武器を与えよう。そういう思いで作っています」と、N中等部設立の意図を語りました。

N中等部は、9月13日から資料請求と出願の受付を始めました。定員は40名で、通学ペースが「週1回・3回・5回」という3つのコースが用意されています。

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