年収90万円でもハッピーな大原さん「最低限の生活費を知ったら建設的に働ける」

年収90万円でもハッピーな大原さん「最低限の生活費を知ったら建設的に働ける」
『なるべく働きたくない人のためのお金の話』を出版した大原扁理さん

たとえ年収が90万円でも「ハッピー」な生活を送ることができるという大原扁理(おおはら・へんり)さん。現在は台湾で暮らす大原さんは、年収90万円どころか、月に5万円、年60万円程度あれば充分だといいます。東京都内で9月5日に開かれた出版記念イベントに登壇した大原さんは「自分の最低限の生活費を確認してからは、働くということが建設的になった」と語りました。

大原さんは週に2、3日働いて、あとは気ままに過ごす自らの生活を「隠居」と呼んでいます。東京で数年間の「隠居」生活を送ったのち、現在は台湾で同様の暮らしをしています。

イベントは、大原さんの著書『なるべく働きたくない人のためのお金の話』(百万年書房)の出版を記念したもので、東京都内のイベント施設「東京カルチャーカルチャー」で開催されました。

このなかで大原さんは、2017年度の年収が140万円だったことを明かしました。これは『年収90万円で東京ハッピーライフ』(太田出版)などの印税を含む額で、「本以外の年収は60〜70万円」(大原さん)といいます。合計すると「年収90万円」を超えますが、印税収入は実生活以外の部分、たとえばイベント出演のための交通費などに充てているとのことです。

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左から編集者・北尾修一さん、フード・アーティスト前田まり子さん、大原扁理さん

「中国でも経済的な豊かさの“あと”の生き方を知りたがっている」

司会を務めた編集者・北尾修一さんが「すごくベタなことを聞きますけど、不安とかないんですか?」とたずねると、大原さんは「日々生きていて、不安に突き動かされないようにしていて、それが身についている感じがします。不安から行動を起こすと、いい結果にならないなと思うことが多くて。同じ行動をするにも、楽しいと思う気持ちでやることにしています」と語りました。

そのうえで、「自分の最低限の生活費を確認してからは、働くってことがすごく建設的なことになりました。ハッピーな生活を送るためにどれくらい必要か逆算して働いていると、嫌でも働くというよりは、楽しんで生活するために働くというかたちに、自分のなかで変わりました」と、「隠居」生活を通して起きた意識の変化を説明しました。

また、台湾での「隠居生活」について、中国の動画サイト「一条」から取材依頼があったことにも触れ、「東アジアの人の悩みって同じなんだなと思った」と話します。「中国でも経済的な豊かさが頭打ちになったあとの生き方を、みんな知りたがっているというのを肌感覚で感じました」。大原さんを取材した動画は8月下旬に公開されて以降、すでに16万回以上再生されています。

【動画】台湾で暮らす大原扁理さん(YouTubeより)

イベントの2部では、野菜や雑穀を中心とした菜食丼「ブッダボウル」の本を出版したフード・アーティストの前田まり子さんも登壇。大原さんが「どこでも手に入る食材でご飯を作れるようになると、どこの国に行っても生活を大きく変える必要がないことがわかった」と語ると、前田さんは「大原さんがブログに載せているサラダの写真を見ていますが、もう何も伝授することはないですね」と太鼓判を押していました。

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